2014年6月4日水曜日

インプットとアウトプット



先日の休みに家族揃って街へ出かけました。
街へ出かけることなどなんてことのない話ですが、小さな子どもを3人連れているとそこそこ大変なことで、ましてや私たち夫婦が行きたいような店や用事に子どもたちが文句を言わずに付き合ってくれることなどあまりないので、子連れでは好きなお店に行きたくてもなかなか行かせてはもらえません。
(以前、暇そうにしていた次女を、ハードオフでのレコード探しに付き合わせたら心底退屈そうで、連れて行かれたことをとても怒り、いまだに何かあるとその時のことをほじくり返して文句を言われています。)

ですので、見たいものがあったりする時はそのお店の近くで公園など遊べる場所を探しそこで子どもたちには遊んでてもらい、私と妻が代わりがわりに見たいお店へ行ったりするなどして、食事以外に家族揃ってどこかのお店に入ることは滅多にできない(しない)のですが、そろそろ子どもたちが大きくなってきたし、久し振りに見たいものがあったのでたまには街の様子を眺めながらブラブラするのも良いんじゃないかと、ちょっと高級な雑貨が揃うセレクトショップへ家族で行くことにしました。

その道中では案の定、子どもたちは「まだ着かないの?」「まだ?まだ?」とウダウダ言いながらついてきますが、それを横目にしばらく歩き目的のショップへ到着。


そして店内へ入るやいなや長女の口から


「うわ~、このお店新しいものばっかり売ってる!」


と、思いもよらないすごい感想が飛び出してきました。


そりゃそうだろうと笑っていましたが、いや、ふと考えると、私たちが普段ショッピングとして好んで行くのは小汚いリサイクルショップが主で、時には道端に落ちているものを拾ってきてはそれを直したり作り変えたりして喜んでいるのが日常ですし、当然ながら我が家にはそんなものばかりが転がっているのでキラキラした商品に興味を示すのは当たり前なのかもしれないなと…。

そんなことを思いながら店内をしばらく物色していると、更に驚くことに長女と妻がコムデギャルソンの財布が入ったショウケースに張り付き、これ欲しい!とワイワイ盛り上がっているではありませんか。

妻はともかくとして、まさか小学生の長女がギャルソンの財布に食いつくとは思ってもいませんでした。

欲しいと言われても、もちろん眺めることしかできませんが、それでも色々と普段目にしないものを見て楽しかった様子で、店を出た後に長女から、「いつも連れて行かれる所は古くて暗い店ばかりだから。」とボソっと言われたので、「普段小汚いものばかり見ているから審美眼が養われているんだぞ」と負け惜しみ以下の脅迫めいた言葉を返す他ありませんでした。

しかし、気が付けば数年ほどこういう時間を持てなかった、というか避けていたので、改めて普段の自分たちの偏った行動を省みる良い時間になりました。

普段、私たちはモノを作ったりしていることもありますし、たまには新しいものを見てインプットして色々と消化しアウトプットすることも必要だなと考えさせられるのと、子どもたちの為にも新しいものを見せるこんな時間を設けるのもいいなと思う機会になりました。

しかし、途中店内で三女が寝てしまったのでそそくさとお店を後にし、季節外れの猛暑の中おんぶして帰っていると、やっぱり子ども連れで街中なんて二度と来るもんかという思いが沸々と湧きましたが、それでもたまにはそんなお出掛けも良いものです。


おしまい