以前、借家で暮していた時にずっと使っていたゼンマイ式のボンボン時計ですが、調子が悪く、現在の家に越してからは部屋の雰囲気に合わないので、修理することもなく仕舞い込んでいました。
そんなある時、ふらっと立ち寄った雑貨屋さんにてボンボン時計の文字盤と針を再利用した壁掛け時計が売られているのを発見し、これはいいなぁと真似して作ってみることに。
左のSATO CLOCKは「壊れてるけど要る?」と友人から譲り受け、壊れてるなら要らないんですけどと思いつつもとりあえず貰っておいたもので、右側のSEIKOが以前使っていたものです。
どちらも壊れていますが捨てることができずでした。
まずは文字盤を外すところから開始。
この中身にしばし釘付けに… |
ネジをいくつか外すだけで簡単にムーブメントにアクセスできるのは修理しやすいようにでしょうか…。文字盤の裏を見るとオーバーホールした時の日付が彫られていました。
それを見ると何とも温かみを感じます。
今の時代の家電などは修理ができないように作られていると言われていますし、私自身も壊れたら修理など考えず簡単に処分する時もありますので、解体しながらなんとも微妙な気分に…。
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さて、取り外したら買ってきたクオーツのムーブメントを取り出します。
感慨深いアナログムーブメントから一転し、手のひらに収まる無機質な黒いケースを手に取るとまたもやなんとも微妙な気分に。笑
これは東急ハンズで購入しましたが、売場には色々な種類があり、何が何だかさっぱり分かりませんでしたので、適当に選択。
セイジのクラフトクロック SPC-400 |
パーツ一式 |
そして、針の穴の加工です。
長針の穴は小さな楕円、短針の穴には真鍮のパーツが付いていて買ってきたムーブメントの軸には合いませんので、真鍮のパーツを外し、それぞれの穴をピッタリなサイズになるよう少しずつヤスリで大きくします。
before |
after |
だいたいな感じで穴の大きさを調整したら、文字盤とムーブメントを固定しますが、文字盤はとても薄いアルミ板なので、ムーブメント本体との隙間がこんなにあり、固定することができません…。
これじゃどうにもならない |
この隙間はどうもおかしいな…と、改めてネットでこの商品を調べてみると、ずらっと商品の一覧が。
よく見ると、文字盤の厚さに対して軸の長さが何種類かあります…。
その中で私が購入したものはよりによって軸がいちばん長いやつでした!
というか、パッケージに明記してありましたが。
何種類も店頭に並んでいたのはそういうことだったのかと、この時点でようやく気付くことになりますが、時すでに遅し。
仕方ないので何かを隙間にかませるか、と悩んだ末に思いついたのが、厚紙です。
隙間の幅に合わせて厚紙をカットし、クルクルと軸に巻き付けてスペーサーに。
苦笑 |
どうにかこれで回避できました。笑
そして、長針、短針を取り付けて完成!
一応、完成?したこの時計は子ども部屋に設置。
いい感じです |
ボンボン時計をバラしてしまうのは気が引けましたが、こうして一部分ですが再利用できたので満足しております。
リサイクルショップやフリーマーケットでかわいい文字盤のジャンク時計など見つけたらこのように作り替えてみるのもいいかもしれません。
ムーブメントの軸の長ささえ気にすれば簡単にできますので…。